風俗の求人でよく見かけるのが、「当店は罰金なし!」とうたっているお店。わざわざ載せているお店が数多くあるということは、業界で罰金制度を設けているところが存在することを示しています。
もし、求人情報に嘘がなければ、せっかく仕事をした分の収入が減る羽目にならず、安心して働けますよね?風俗業界における罰金制度の実際について、詳しく見ていきましょう。
ほぼどのお店も罰金なし

意外に思う人もいるかもしれませんが、実際に罰金制度自体はなしとしているお店は多いです。そこには、法律など複数の理由があります。順番にチェックしていきましょう。
「労働者」に対し、前もって罰金を決めておく行為は労働基準法上、NGであって無効です。この法律を守らずに罰金を設定したことが発覚すれば、その風俗店は6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金という刑事罰を受ける形になります。
女の子とのあいだに罰金制度を定めると、女の子に罰を与えるどころかバレたときにはお店がペナルティを受けることになるので、ほとんどのお店が罰金なしをうたっているのです。
風俗嬢とお店側の罰金に関するトラブルは、ネット上の法律相談などでよく目にするものです。なかにはお店のルールを破って100万円を請求されたなど、高額な罰金の支払いを要求されて困っているというケースも。
そのような情報を目にすると、罰金制度のあるお店で働きたいとは怖くて誰も思わないでしょう。また、とても支払えない額を請求された女の子は、高確率で逃げます。
罰金ありにすると応募してくる女の子が少なく、定着しにくくなるので、多くの風俗店が罰金制度なしをうたっているのです。
理由①原則として罰金制度は法律違反
「労働者」に対し、前もって罰金を決めておく行為は労働基準法上、NGであって無効です。この法律を守らずに罰金を設定したことが発覚すれば、その風俗店は6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金という刑事罰を受ける形になります。
女の子とのあいだに罰金制度を定めると、女の子に罰を与えるどころかバレたときにはお店がペナルティを受けることになるので、ほとんどのお店が罰金なしをうたっているのです。
理由②罰金なしにしないと女の子が集まりにくい・辞めやすい
風俗嬢とお店側の罰金に関するトラブルは、ネット上の法律相談などでよく目にするものです。なかにはお店のルールを破って100万円を請求されたなど、高額な罰金の支払いを要求されて困っているというケースも。
そのような情報を目にすると、罰金制度のあるお店で働きたいとは怖くて誰も思わないでしょう。また、とても支払えない額を請求された女の子は、高確率で逃げます。
罰金ありにすると応募してくる女の子が少なく、定着しにくくなるので、多くの風俗店が罰金制度なしをうたっているのです。
罰金なしだけど別のペナルティがあるお店は少なくない

労働基準法上、原則としてNGの罰金制度はないけれど、この法律の例外的なものや、合法的なものによりペナルティを受ける可能性はあります。確認していきましょう。
労働基準法では、条件付きで減給の制裁が認められています。その条件は、主に以下の通りです。
①就業規則に遅刻など、何に違反すると減給になるのかはっきりと書かれている
②1回の金額が、1日の給与平均額の半分以下
③総額が1給与支払期間の10分の1以下
④給与から天引きでの支払い
②と③についてですが、②は1日に平均3万円稼いでいる女の子であれば、1回の減給の上限額は1万5千円です。③はたとえば、1ヶ月に50万円稼いでいる女の子であれば、1ヶ月の減給の上限額は5万円となります。
④については、女の子からお店が現金で減給の制裁のお金を取ってはいけないことを意味しています。
民法上の損害賠償請求を受ける可能性が、お店のルールを破った女の子にはあります。たとえば、男性スタッフとの交際禁止のルールを破り、交際を機に女の子がお店を辞めた場合。このようなケースで損害賠償請求をするお店には、違法性はありません。
軽微なルール違反でも、繰り返し注意を受けていて改善が見られない場合、累積でクビにされてしまうことがあります。また、在籍している風俗店の存続を脅かすレベルや、お店の信用を著しく傷つけるレベルのルール違反があった場合には、一発でアウトになってしまうこともあります。
減給
労働基準法では、条件付きで減給の制裁が認められています。その条件は、主に以下の通りです。
①就業規則に遅刻など、何に違反すると減給になるのかはっきりと書かれている
②1回の金額が、1日の給与平均額の半分以下
③総額が1給与支払期間の10分の1以下
④給与から天引きでの支払い
②と③についてですが、②は1日に平均3万円稼いでいる女の子であれば、1回の減給の上限額は1万5千円です。③はたとえば、1ヶ月に50万円稼いでいる女の子であれば、1ヶ月の減給の上限額は5万円となります。
④については、女の子からお店が現金で減給の制裁のお金を取ってはいけないことを意味しています。
損害賠償
民法上の損害賠償請求を受ける可能性が、お店のルールを破った女の子にはあります。たとえば、男性スタッフとの交際禁止のルールを破り、交際を機に女の子がお店を辞めた場合。このようなケースで損害賠償請求をするお店には、違法性はありません。
クビ
軽微なルール違反でも、繰り返し注意を受けていて改善が見られない場合、累積でクビにされてしまうことがあります。また、在籍している風俗店の存続を脅かすレベルや、お店の信用を著しく傷つけるレベルのルール違反があった場合には、一発でアウトになってしまうこともあります。
どんな行為がペナルティの対象になるの?

遅刻や男性スタッフとの交際についてはすでに触れました。それらも含めて、改めて何がペナルティを受ける原因になるのか、押さえておきましょう。
遅刻や当欠・無欠は、お店のスタッフだけでなくお客さんにまで迷惑をかけます。急に休みになるなどすればがっかりさせるだけでなく、「次はもうない、別の女の子を指名しよう」と、お客さんを失う可能性も十分にあります。
なかにはお店に出勤しようとしていて、交通機関に遅れが生じることや、本業である学業や仕事で急な用件が入ったなど、やむを得ない事情で遅刻、欠勤する場合もあるでしょう。また、お子さんが急に具合が悪くなり、仕方なく休むケースも少なくありません。
そのような場合はお店側も寛容ですが、怠けていることによる遅刻や当欠・無欠が多く、それを改善する態度が見られない場合、お店側はペナルティの対象にします。
OLなどのほかの職種と、風俗の仕事の掛け持ちを認めている風俗店は非常に多いです。しかし、風俗と風俗の仕事の掛け持ちにはうるさく、禁止しているお店が珍しくありません。たとえば、デリヘルA店とデリヘルB店、デリヘルA店とオナクラA店といった具合にです。
同業の掛け持ちを許可すると、お店側としては他店にお店の情報をリークされる、お店の常連を他店に持っていかれる心配があります。
一方のお店は同業の掛け持ちOKでも、もう一方のお店がNGのこともあります。風俗と風俗の掛け持ちを希望するのであれば、事前にOKかどうか両方のお店に確認を取りましょう。
店外デートは、お客さんがお店の外に女の子という商品を勝手に持ち出す行為。お店側は店外で会っている時間を、「勝手にお店在籍の女の子を持ち出された時間」とみなします。そして、その時間分の損失額を支払うよう女の子とお客さんに求めるのが、店外デートを禁止しているお店で違反が発覚したときの主なペナルティです。
風俗店には内緒で、直接お客さんと会って性行為をし、対価を受け取るのが裏引き・直引きです。風俗業界ではご法度であり、ペナルティ対象です。
風俗店では、プレイ料金の50~60%ほどが女の子の収入となります。しかし、裏引き・直引きをすれば、お客さんが払うお金全額が女の子の懐に入ることに。
お店にとっては、自分のお店を利用してくれるお客さんが、お店以外のところでお金を落としているので、売り上げ低下につながります。
風俗店で本番は違法です。していることがバレるとお店が摘発されるので、優良なすべての風俗店で禁止されています。お店の存続、信用に大きく関わるので、当然このルールを破るのはペナルティ対象です。
「ソープは本番ありでしょ?」と思ったかもしれませんが、ソープは入浴料を取って風呂場の提供をしているだけであり、本番を認めていません。あくまで女の子とお客さんの自由恋愛として、存在し得るものです。
ほとんどの風俗店が、風紀違反として禁止している行為です。ペナルティはお店の大事な商品に手をつけたとして、男性スタッフだけが受けるケースもあれば、男性スタッフと女の子の両方が受けるケースも。
この男性スタッフとの恋愛禁止を破る行為に関しては、お客さんとの店外デートと比較して厳罰が科される傾向があります。
スケジュールを守らない
遅刻や当欠・無欠は、お店のスタッフだけでなくお客さんにまで迷惑をかけます。急に休みになるなどすればがっかりさせるだけでなく、「次はもうない、別の女の子を指名しよう」と、お客さんを失う可能性も十分にあります。
なかにはお店に出勤しようとしていて、交通機関に遅れが生じることや、本業である学業や仕事で急な用件が入ったなど、やむを得ない事情で遅刻、欠勤する場合もあるでしょう。また、お子さんが急に具合が悪くなり、仕方なく休むケースも少なくありません。
そのような場合はお店側も寛容ですが、怠けていることによる遅刻や当欠・無欠が多く、それを改善する態度が見られない場合、お店側はペナルティの対象にします。
同業の掛け持ち
OLなどのほかの職種と、風俗の仕事の掛け持ちを認めている風俗店は非常に多いです。しかし、風俗と風俗の仕事の掛け持ちにはうるさく、禁止しているお店が珍しくありません。たとえば、デリヘルA店とデリヘルB店、デリヘルA店とオナクラA店といった具合にです。
同業の掛け持ちを許可すると、お店側としては他店にお店の情報をリークされる、お店の常連を他店に持っていかれる心配があります。
一方のお店は同業の掛け持ちOKでも、もう一方のお店がNGのこともあります。風俗と風俗の掛け持ちを希望するのであれば、事前にOKかどうか両方のお店に確認を取りましょう。
店外デート
店外デートは、お客さんがお店の外に女の子という商品を勝手に持ち出す行為。お店側は店外で会っている時間を、「勝手にお店在籍の女の子を持ち出された時間」とみなします。そして、その時間分の損失額を支払うよう女の子とお客さんに求めるのが、店外デートを禁止しているお店で違反が発覚したときの主なペナルティです。
裏引き・直引き
風俗店には内緒で、直接お客さんと会って性行為をし、対価を受け取るのが裏引き・直引きです。風俗業界ではご法度であり、ペナルティ対象です。
風俗店では、プレイ料金の50~60%ほどが女の子の収入となります。しかし、裏引き・直引きをすれば、お客さんが払うお金全額が女の子の懐に入ることに。
お店にとっては、自分のお店を利用してくれるお客さんが、お店以外のところでお金を落としているので、売り上げ低下につながります。
本番行為
風俗店で本番は違法です。していることがバレるとお店が摘発されるので、優良なすべての風俗店で禁止されています。お店の存続、信用に大きく関わるので、当然このルールを破るのはペナルティ対象です。
「ソープは本番ありでしょ?」と思ったかもしれませんが、ソープは入浴料を取って風呂場の提供をしているだけであり、本番を認めていません。あくまで女の子とお客さんの自由恋愛として、存在し得るものです。
男性スタッフとの恋愛
ほとんどの風俗店が、風紀違反として禁止している行為です。ペナルティはお店の大事な商品に手をつけたとして、男性スタッフだけが受けるケースもあれば、男性スタッフと女の子の両方が受けるケースも。
この男性スタッフとの恋愛禁止を破る行為に関しては、お客さんとの店外デートと比較して厳罰が科される傾向があります。
罰金なし・クビにならなくても干されるリスクはある

遅刻や当欠・無欠が多いなど、お店のルールに違反して干されると、稼げなくなるので結果的にお金を失う羽目になります。また、自主的に辞めざるを得なくなる可能性もあります。
どの女の子にフリーのお客さんを付けるかは、お店側の自由。時給制ではなく、給与保証がない完全歩合制のお店では、待機しているだけで給与は発生しません。フリーが付かないと本指名のお客さんの獲得も接客の機会が減少するので、しにくくなります。
干されている風俗嬢が受けるほかの仕打ちにも当てはまることですが、合法に減給のペナルティを受けるほうが全然マシといえるような、事実上のペナルティです。
部屋数が限られている箱型の業種だと、人気のある女の子や新人の女の子、勤務態度が真面目な女の子が優先的に部屋を使用できます。ルールを破る女の子の優先順位は低く、働きたいときに働きたいだけ働ける自由出勤が叶わず、稼ぎにくくなってしまうのです。
振替は普通、お客さんが指名した女の子が接客中で付けないときに、別の女の子が紹介されて付くことになります。干されていると、接客中でないにもかかわらず振替が行われて、稼ぐことができなくなってしまいます。
風俗店は日々、いろいろなタイプのお客さんが利用しています。なかには出入り禁止になるほどではないけれど、マナーが良くないなどの理由から、女の子に敬遠されているお客さんもいます。
お店のルールを守れず干されている女の子には、在籍しているほかの女の子達から嫌われているようなお客さんが、わざとまわされることがあります。稼ぐことはできるものの、精神的にきつくなって、退店に追い込まれることになりかねません。
フリーのお客さんを回してくれない
どの女の子にフリーのお客さんを付けるかは、お店側の自由。時給制ではなく、給与保証がない完全歩合制のお店では、待機しているだけで給与は発生しません。フリーが付かないと本指名のお客さんの獲得も接客の機会が減少するので、しにくくなります。
干されている風俗嬢が受けるほかの仕打ちにも当てはまることですが、合法に減給のペナルティを受けるほうが全然マシといえるような、事実上のペナルティです。
出勤調整・出勤制限をかけられる
部屋数が限られている箱型の業種だと、人気のある女の子や新人の女の子、勤務態度が真面目な女の子が優先的に部屋を使用できます。ルールを破る女の子の優先順位は低く、働きたいときに働きたいだけ働ける自由出勤が叶わず、稼ぎにくくなってしまうのです。
振替をされる
振替は普通、お客さんが指名した女の子が接客中で付けないときに、別の女の子が紹介されて付くことになります。干されていると、接客中でないにもかかわらず振替が行われて、稼ぐことができなくなってしまいます。
癖のあるお客さんを回される
風俗店は日々、いろいろなタイプのお客さんが利用しています。なかには出入り禁止になるほどではないけれど、マナーが良くないなどの理由から、女の子に敬遠されているお客さんもいます。
お店のルールを守れず干されている女の子には、在籍しているほかの女の子達から嫌われているようなお客さんが、わざとまわされることがあります。稼ぐことはできるものの、精神的にきつくなって、退店に追い込まれることになりかねません。
まとめ
労働基準法上、風俗店が女の子に対し、罰金の支払いを予定する契約は違法であり無効です。しかし、法律が許す範囲内で就業規則に基づく減給のほか、クビのペナルティはありますし、民事の損害賠償請求も場合によってはあり得ます。
ただ、罰金なしをうたっているお店のなかで、優良店であれば理不尽なルールを設定していることはありません。お店の規則にしたがっていても、ぜんぜん売上に貢献できないような女の子となるとまた話は違ってきますが、真面目に勤務していれば基本的には大丈夫。
お店の求人に応募し、入店するにあたっては、ルールの内容や法外なペナルティが設けられていないか確認を忘れずに。この作業をしておけば、罰金に関するトラブルに遭うことなく働いていけるでしょう。